ガイド
AndroidスマホのSDカードをMacで使う
スマホのカードのほとんどは、ほかのメモリカードと同じようにMacで開けます。ただし、決して開けない種類のカードが1つあります。そして、カードをスマホから取り出さずに、どちらにもアクセスする方法があります。
MacからスマホのmicroSDカードにアクセスする方法は2つあります。取り出してカードリーダーに挿すか、スマホに入れたままUSBケーブルでアクセスするかです。外部ストレージとして設定したカード(ほとんどのスマホはこの設定にします)はどちらの方法でも使え、macOSは何もインストールせずに読み書きできます。
例外は、スマホが内部ストレージとして取り込んだカードです。このカードはフォーマットしたスマホ専用に暗号化されていて、どのMacでもカードリーダーでは読めません。ファイルにアクセスすることはできますが、スマホを通す必要があります。自分のカードがどちらかを見分ける方法と、それぞれの扱い方を説明します。
カードリーダーで使う
2021年以降の14インチと16インチのMacBook Pro、そしてMac Studioにはフルサイズのスロット(SDXC)があるので、microSDカードはシンプルなアダプタを使えば挿せます。それ以外のMacにはUSBカードリーダーが必要です。
外部ストレージとして使うカードは、2つのファイルシステムのどちらかでフォーマットされていて、macOSはどちらも読み書きできます。
- FAT32:32 GBまでのカード(SDHC)。4 GBを超えるファイルは1つも置けないので、長い動画はコピーできません。
- exFAT:64 GB以上のカード(SDXC)。実用上、ファイルサイズの制限はありません。
カードはUSBメモリと同じようにFinderにマウントされます。必要なものをコピーしたら、ほかのドライブと同じように、抜く前にFinderで取り出してください。
副作用が1つあります。MacがFAT32やexFATのカードにファイルをコピーすると、ファイルごとに、名前の先頭に._が付いた小さな隠しファイルを横に書き込みます。スマホに戻すと、音楽プレーヤーやギャラリーがこれにつまずくことがあります。正体と防ぎ方はAndroidスマホの._ファイルで説明しています。
Macで読めないカード
Android 6以降、スマホはカードを内部ストレージとして取り込むことができます。カードをLinuxのファイルシステムでフォーマットし、そのスマホの中だけにある鍵で暗号化するので、Android自身のドキュメントの言葉を借りれば「ほかの場所ではマウントできない」状態になります。カードはスマホのストレージの一部になり、アプリも保存できますが、そのスマホ専用になります。
取り込まれたカードをMacに挿すと、macOSは「接続したディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」と表示し、初期化を提案します。初期化しないでください。初期化するとカードは消去されます。鍵はカードではなくスマホにあるので、どのMacのソフトウェアでも読めません。
取り込まれたカードからファイルを取り出すには、カードをスマホに入れたまま、スマホを通してアクセスします。ケーブルでつなぐと、ファイルはスマホ自身のストレージの一部として表示されます。コピーを取ったら、スマホでカードを外部ストレージに戻せます。Googleの手順は設定 > ストレージ > SDカード > メニュー > フォーマット > カードをフォーマットで、これでもカードは消去されます。
Samsungは、Galaxyではアダプタブルストレージ(カードを内部ストレージとして取り込む機能)をもうサポートしていないとしているので、最近のGalaxyのカードは外部ストレージです。この選択肢があるスマホでは、新しいカードを初めて挿したときに尋ねられます。外部ストレージにするならフォーマット、取り込むなら別の方法でフォーマットです。
| カードの設定 | Macのカードリーダー | スマホ経由(MTPアプリ) | スマホ経由(SideMount) |
|---|---|---|---|
| 外部ストレージ、FAT32(32 GBまで) | 読み書き可能(ファイルは4 GBまで) | 別のストレージとして表示(ファイルは4 GBまで) | SD Cardという名前のフォルダ(ファイルは4 GBまで) |
| 外部ストレージ、exFAT(64 GB以上) | 読み書き可能 | 別のストレージとして表示 | SD Cardという名前のフォルダ |
| 内部ストレージとして取り込み済み | 読めない(macOSが消去を提案する) | スマホのストレージの一部 | スマホのストレージの一部 |
カードをスマホに入れたままにする
カードを取り出す必要はまったくありません。USBケーブルでつなげば、スマホ自身がカードのファイルを提供します。これには3つの利点があります。トレイを開けたりアダプタをなくしたりする心配がなく、コピー中もスマホは使えて、取り込まれたカードにもアクセスできます。
OpenMTPや以前のAndroid File TransferのようなMTPアプリは、カードを内部ストレージの横の2つ目のストレージとして、専用のウインドウに表示します。先に、スマホのUSBの通知でファイル転送モードを選んでください。
一方SideMountは、スマホをFinderのボリュームとしてマウントします。内部ストレージがボリュームそのもので、SDカードはそれぞれその最上階層にあるSD Cardという名前のフォルダです。ほかのドライブと同じようにファイルをドラッグで出し入れでき、Macのどのアプリからもその場で開けます。動画をVLCで、RAWファイルをLightroomで、フォルダをrsyncで。スマホがマウントされているあいだ、Finderの追加データはMac側に保持されるので、カードも含めてスマホに._や.DS_Storeのファイルが残ることはありません。
速度を決めるのはケーブルです。USB 2のスマホやケーブルでは、どの方法でも約20〜40 MB/sが上限ですが、USB 3ならSideMountは大きなファイルを100 MB/sを大きく超える速度で移します。いちばん遅いのがカード自体ということもあります。V30やU3の表示があるカードは、少なくとも30 MB/sの持続的な書き込みを保証していますが、安価なカードの多くはそれ以下です。スマホがどの速度で接続されているかを確かめる方法は、MacでUSB-Cケーブルを確かめる方法で説明しています。
内部ストレージとカードのあいだでファイルを移す
スマホで移す
Files by Googleでは、ファイルを探してその他(More) > 移動(Move to)をタップし、SDカード(SD card)を選び、フォルダを選んでここに移動(Move here)をタップします。複数のファイルなら、先にそれらを選択します。Samsungのマイファイル(My Files)も同じ流れです。ファイルを選択して移動をタップし、ホーム画面に戻ってSDカードを開き、ここに移動をタップします。
Galaxyで新しい写真をカードに保存するには、カメラの設定を開き、保存先(Storage location)をSDカードにします。この項目はカードが挿さっているときにだけ表示されます。撮影済みの写真は元の場所に残るので、マイファイルで移してください。
Macで移す
スマホをこの方法でFinderにマウントしたら、内部ストレージのフォルダからSD Cardフォルダへファイルをドラッグします。コピーはスマホ自身が行うのでデータはMacを通りませんが、そのあいだFinderに進行状況のバーは表示されません。大きなフォルダの場合は、終わるまで待ってから取り出してください。
最初の接続には、USB デバッグを一度オンにして、スマホでMacを許可する必要があります。手順はセットアップガイドにあり、ほかの方法はAndroidとMacのあいだでファイルを移すすべての方法で比べています。
よくある質問
スマホのSDカードが読み取れないとMacに表示されるのはなぜですか?
多いのは、スマホがカードを内部ストレージとして取り込んでいる場合です。取り込まれたカードは、そのスマホ専用に暗号化されます。カードが壊れている場合も同じ表示になります。カードは消去されてしまうので、macOSに初期化させないでください。代わりに、カードをスマホに戻し、USBケーブルでファイルをコピーしてください。
4 GBより大きなファイルをスマホのSDカードにコピーできますか?
カードがexFATでフォーマットされている場合だけです。64 GB以上のカードはたいていexFATです。32 GBまでのカードで一般的なFAT32では、カードリーダーでコピーしてもスマホ経由でコピーしても、4 GBを超えるファイルは1つも保存できません。
MacはSDカードに._ファイルを残しますか?
カードリーダーでは残します。macOSは、FAT32やexFATのカードにコピーするファイルの横に、隠しファイルの._ファイルを書き込みます。MTPアプリ経由なら残らず、SideMountはスマホ上でこれを拒否します。いずれにしても無害で、削除しても問題ありません。
Samsungのスマホはアダプタブルストレージに対応していますか?
対応していません。SamsungはGalaxy S7以降のフラッグシップからこの機能を外していて、サポートページでもGalaxyではもうサポートしていないとしています。そのため、最近のGalaxyのカードは外部ストレージで、Macのカードリーダーで開けます。カードスロットのあるほかのAndroidスマホの中には、両方の選択肢があるものもあります。