MacでAndroid File Transferの代わりになるもの
更新日:2026年10月16日
長いあいだ、MacでAndroidスマホからファイルを取り出す方法といえば、GoogleのAndroid File Transferでした。今はもう提供されていません。以前のダウンロードページandroid.com/filetransferはQuick Shareに転送されますが、これはWindows PC向けで、Mac版はありません。
SideMountは、これとは違う種類の代わりです。ファイルを出し入れするためのウインドウではありません。スマホをFinderにドライブとしてマウントするので、Macのどのアプリからも使えます。
Android File Transferがいつも不安定に感じられた理由
Android File TransferはMTP(Media Transfer Protocol)を使っていました。MTPでは、コンピュータが独自のコマンドで、スマホにファイルを1つずつ要求します。ファイルシステムではないのでmacOSはマウントできず、そのために次のようなことが起きます。おそらく経験があるはずです。
- ファイルはFinderではなく、アプリ専用のウインドウの中にあります。
- スマホ上のファイルをほかのアプリで開くことはできません。まずMacにコピーして、そのコピーを開きます。
- ターミナルやrsync、バックアップツールからは、スマホがまったく見えません。
- コピーが途中で止まり、接続は切れやすく、4 GBを超えるファイルは扱えませんでした。接続できないというエラーも、おなじみの光景でした。
SideMountのやり方
SideMountはMTPを使いません。Androidの開発者ツールが使うプロトコルをケーブル越しに話し、そのプロトコルをアプリに内蔵しているので、adbのインストールは不要です。そのうえで、アプリがファイルシステムを追加するためのApple公式の仕組み、FSKitを通してスマホを見せます。Macから見ると、スマホはUSBメモリと同じボリュームです。
USB 3ケーブルなら速さも十分で、4.5 GBの動画がどちら向きでも20秒足らずでコピーできます。USB 2のスマホでは、どのアプリを使ってもケーブル自体が上限になり、約21 MB/sです。
比べてみると
| Android File Transfer | SideMount | |
|---|---|---|
| 現在の入手 | 不可(Googleが提供を終了) | 可能 |
| ファイルの表示場所 | 専用のウインドウの中 | Finderの中(ドライブとして) |
| ファイルをその場で開く | 不可(先にコピーが必要) | 可能(どのアプリからでも) |
| ターミナルとrsync | 不可 | 可能 |
| Wi-Fi経由 | 不可 | 可能(Android 11以降) |
| スマホ側で必要なこと | ファイル転送モード | USB デバッグ(最初に1回オンにするだけ) |
トレードオフも、正直に
SideMountには、Android File Transferにはなかった条件が2つあります。1つは、スマホでUSB デバッグを一度オンにすることで、1分ほどで済みます。USB デバッグをオンにする方法をご覧ください。もう1つは、MacにmacOS 26以降が必要なことです。FSKitでこれができるようになったのが、このリリースだからです。古いMacでは、無料のOpenMTPのようなMTPアプリが今も選択肢です。
また、SideMountは有料のソフトウェアです。カード登録不要の7日間無料トライアルのあとで購入します。価格はホームページに載せています。
Android File Transferからの乗り換え
- SideMountをダウンロードして、「アプリケーション」フォルダに移動します。
- 「システム設定」で、SideMountのファイルシステム機能拡張をオンにします。必要な画面はアプリが開いてくれます。
- スマホでUSB デバッグをオンにし、ケーブルでつないでロックを解除し、許可をタップします。
するとスマホがFinderのサイドバーに表示されます。内部ストレージがルートで、SDカードは最上階層のフォルダです。すべての手順はセットアップガイドにくわしく載せています。